相続登記をほったらかしていると・・・

 こんにちは、司法書士の藤原です。猛烈な台風が日本列島を通過しました。被害に合われた皆様の、一日も早い復興をお祈り申し上げます。

 最近は事務所の移転を検討しており、本日も賃貸屋さんにお話を伺ってきました。香櫨園の司法書士を自認する私ですので、香櫨園近辺で事務所を見つけたいのですが、ここらは住宅地のため、条件にあう物件がなかなか見つからないようです・・・。新事務所が決まれば、このブログでご報告させていただきます。

 さて、本日は、相続登記をほったらかしていませんか?というお話です。

 私自身が経験した話です。私の父方の実家は京都の日本海側の田舎町でして、そこに不動産がいくつかあります。以前から身内の間では問題になっていたのですが、その不動産は全て、私の曾祖父名義のままとなっていました。曾祖父は昭和25年に亡くなったので、約70年放置されたままだったのです。おそらく祖父は実家に住んでいますし、特に不都合もないため、そのままになっていたのでしょう。

 私が司法書士をしていることもあり、今年の正月にいよいよ相続登記をするか!となりました。そこで戸籍を収集すると、なんと相続人は20人。70年前の相続にしては、相続人は少ない方だったのかもしれませんが、それでも高齢の方も多く、書類のやりとりに難儀することが予想されました。

 幸い、相続人皆様が手続きには協力的であり、ご協力いただくことができましたので、時間はかかりましたが、無事登記を完了することができました。

 今回は関係者全員が協力してくれたので話がまとまりましたが、おそらくこれはレアケースで、実際これだけ放置された相続となると、相続人間が疎遠で、非協力的であったり、中には行方不明の方がいたりする場合も多いです。そうなるとすんなりとは事は運ばず、裁判所の手続きを要したり、非協力的な方については弁護士を入れて話をまとめる必要が出てきてしまうのです。

 相続手続き、放置していませんか?時間が経てば経つほど、手続きはより複雑になり、それに比例して手間と費用がかかってしまいます。思い立ったが吉日、ではないですが、もし相続登記を放置していらっしゃる方がいらっしゃいましたら、一度司法書士藤原事務所までご相談ください。

 本日はここまで。最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。

 司法書士 藤原亮介